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第17回UEC杯コンピュータ囲碁大会

大会目的


大会目的

AlphaGoの登場から、まもなく10年を迎えようとしています。この間に囲碁AIは飛躍的な進化を遂げ、人間を遥かに凌駕する実力を持つに至りました。しかしながら、囲碁という深遠なゲームの全容解明には、なお長い時間を要するでしょう。
AIという強力な知的ツールを手にした私たち人類は、囲碁を通じて知のフロンティアを拡張し続けています。とはいえ、現在のAI技術をもってしても、囲碁の真理にはまだ手が届かず、その奥深さを改めて痛感させられます。
囲碁AIの研究は、人工知能という広大な研究領域において、いまなお新たな課題を提示し続ける稀有な対象です。UEC杯コンピュータ囲碁大会は、そのような知的挑戦の最前線に立つ場であり、囲碁の未来、ひいてはAI研究の未来を見通す「知の望遠鏡」としての役割を担っています。
第17回を迎える今年も、例年通り対面形式での開催とし、開発者同士の活発な技術交流の場を提供いたします。本大会が、囲碁AIの更なる発展と、開発者の創造性を刺激する契機となることを願っています。


2025年 7月 1日
実行委員長 伊藤毅志(電気通信大学)