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第12回UEC杯コンピュータ囲碁大会

大会目的

大会目的

コンピュータ囲碁の世界は、AlphaGo、AlphaZeroの登場とともに、大きく様変わりしております。人間のトップを超えるという大目標は終了し、AphaGoの技術を公知のものとしたさらなる高みを目指す人工知能技術や、それを利用した人間と人工知能の新たな関係を模索する研究が行われるようになるど、新たな局面に移行しています。

2007年より電気通信大学「エンターテイメントと認知科学研究ステーション」主催により開催されてきました「UEC杯コンピュータ囲碁大会」は、2017年3月の第10回大会をもって一区切りとし、囲碁将棋チャンネル主催という形で、「AI竜星戦」を2017年、2018年に開催してまいりました。その間、コンピュータ囲碁の動向を見てきますと、囲碁大国となった中国において、毎年コンピュータ囲碁の大会が開催され、今なお人工知能研究のベンチマークとして機能し続けていることがわかります。

コンピュータ囲碁は現在のAIブームの一つの大きな火付け役であるとともに、このAI技術の限界や応用分野を考える上で、重要な研究テーマであると言えます。そこで、2019年より囲碁将棋チャンネルからバトンを受け継ぎ直し、電気通信大学の当研究ステーションが主催となり、UEC杯コンピュータ囲碁大会を開催することとなりました。2020年に入り、COVID-19の大流行に伴い、大会開催が危ぶまれましたが、皆様のご協力により、開催する運びとなりました。電気通信大学に集まっての開催は難しいかもしれませんが、大会を継続することの意義を考え、オンラインとなっても開催することとします。

本大会を通して、人工知能、及び進化する人工知能を利用した新しい科学技術の発見と発展、そして囲碁界のさらなる発展に寄与する大会として、機能していきたいと考えています。

2020年 11月 15日
実行委員長 伊藤毅志(電気通信大学)