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第14回UEC杯コンピュータ囲碁大会

大会目的

大会目的

AlphaGoが当時の世界チャンピオン柯潔九段に勝利して5年あまりが経過しました。AlphaGoはAlphaZero、MuZeroと進化を続け、その他の囲碁AIもあとを追うように年々着実に強くなっています。強くなった囲碁AIはプロ棋士の研究用として活用されているだけなく、強さを調整してアマチュアプレイヤの対戦相手として、また、解説の補助的な役割としても使われるようになっており、囲碁界において確固たる地位を築いてきました。

2019年より再開した本大会においても、毎年次々と新しいプログラムが出現し、その実力は間違いなく世界最高峰のレベルにあるといえますが、囲碁という深遠なゲームを解明するには程遠い状況であります。それだけ囲碁は興味の尽きないゲームであると言えるでしょう。囲碁AIのさらなる進歩のためには、次の新しい技術が必要です。囲碁AIは、その意味でこれまでもAI技術の貴重なベンチマークであり、今後も重要なテーマを与え続けてくれるでしょう。大会を再開した意義もそこにあります

本大会は、世界最強の囲碁AIを競い合う大会としての地位を築いています。人類の叡智を結集して、この困難なテーマに挑むことは本大会の目的の一つです。また、その技術を可能な限り公開し、この分野の発展に寄与しくことが本大会の崇高な理念であると考えます。参加者の皆様には、この大会の目的をご理解いただき、AI技術の発展に寄与するべく参加者間の交流を大切に、楽しく有意義な大会にしていただければと思います。

2022年9月10日
実行委員長 伊藤毅志(電気通信大学)