電聖戦は、日本棋院公認のプロ棋士とコンピュータ囲碁の公式定期戦です。

<趣旨>
 2012年6月に日本棋院と電気通信大学の間で、コンピュータ囲碁と囲碁界の発展に関する覚書が交わされました。本イベントは、その提携を受けて開催されているプロ棋士とコンピュータ囲碁の公式定期戦です。
 コンピュータ囲碁の開発の歴史は1960年代に遡ります。チェスや将棋のようなチェスライクゲームに比べ、合法手(ルール上選べる手)が多いこと、評価関数(局面の優劣を数値化する関数)の設計が難しいことなどから、チェスで用いられてきたゲーム木探索の手法が上手く適用できず、2006年頃まで、非常に長い低迷期が続きました。しかし、2006年に発表された「モンテカルロ木探索」の手法が状況を一変させます。コンピュータ囲碁は、それまでの遅れを取り戻すかのような勢いで進歩を遂げています。近年では、置碁のハンデ戦ながらプロ棋士との対戦も行われるようになっています。
 電聖戦では、毎年日本棋院が推薦するプロ棋士とUEC杯コンピュータ囲碁大会で優秀な成績を収めたプログラムが、日本棋院の協力のもと日本ルールに準ずるレギュレーションのもとで定期戦を行うことで、コンピュータ囲碁の棋力の進歩の過程を可能な限り正確に測るとともに、伝統的な囲碁というゲームの魅力を高め、人間とコンピュータの織りなす新しいコミュニケーション技術の創出に繋がることを祈念しています。

<追記>(2016年12月4日修正)
 2013年より、毎年開催してきました電聖戦ですが、コンピュータ囲碁の急速な進歩とともに、プロ棋士との置碁定期戦という形式の対戦は一つの役割を終えたと判断しました。第5回電聖戦では、互先でプロ棋士との対戦を予定しております。これを以ってFINALとし、本大会は発展的解消とさせていただきます。これまで、ご協力賜った囲碁将棋チャンネルと日本棋院、運営に携わって下さった皆様、及び参加者の皆様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。最後の対戦は、コンピュータ囲碁発展の集大成として、熱戦が期待されます。日程、詳細は、近いうちに公表いたします。今しばらくお待ち下さい。
 なお、当研究ステーションは、今後とも、引き続き囲碁将棋チャンネルと日本棋院と連携し、人間とコンピュータの新しい形のコラボレーションの研究を進め、別の形でこの分野の発展に寄与して参りたいと考えております。

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NOTICE:
Densei-sen has been held every year since 2013 as handicap match. However, with the rapid progress of computer Go, we judged that the games in the form of handicap matches with professional players have finished one role.
We are planning a no-handicap match at the 5th Densei-sen after the 10th UEC Cup. This is the last Dennsei-sen. The schedule and participation Professional player are currently under adjustment. Details will be announced shortly.
I'd like to thank "IGO & SHOGI CHANNEL", "The Nihon ki-in" and everyone that supported Densei-sen so far. We would like to continue to contribute to the development of computer Go in other ways.
(2016.12.04)
Executive chirperson, Takeshi Ito 


企画・実行:エンターテイメントと認知科学研究ステーション代表 伊藤毅志

主催:電気通信大学エンターテインメントと認知科学研究ステーション
更新情報
2016.11.07 第5回電聖戦開催決定。詳細は、近日公開。