略歴
1988年 北海道大学文学部行動科学科卒業
1989年 名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻博士課程入学
1994年 名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻博士課程修了
(工学博士)
1994年 電気通信大学電気通信学部情報工学科 助手
2007年 電気通信大学電気通信学部情報工学科 助教
2010年 電気通信大学情報理工学研究科 助教
2015年 電気通信大学人工知能先端研究センター 兼務
2018年 同 准教授
2023年 同 教授
研究興味
広い意味での人間の思考過程、学習過程に興味を持っています。特に、論理的思考と直観的思考の両方が必要な問題解決において、どのように人間がその問題を捉え、解決しているのかを明らかにしたいと思っています。
「将棋」のような複雑な思考ゲームは、そういう意味で非常に良い研究テーマです。将棋のエキスパートは、必ずしも論理的思考だけではなく、”大局観”と呼ばれる直観的思考を用いた思考を行っていることがわかっています。この直観的思考のメカニズムを明らかにしていくことは、現在の人工知能に欠けている様々な知見を与えるものと考えています。
エキスパート研究を続けていると、人間の学習過程にも興味が広がります。エキスパート特有の卓越した認知能力を獲得する学習過程の研究にも興味を持っています。具体的には、将棋の学習過程をモニターし、どのように知識や技術を獲得していくのかを長期的な実験で明らかにしようとしています。また、その学習を助けるためには、どのような教示や支援が考えられるかといった観点から、学習支援システムの研究も行っています。
最近の研究テーマ一覧
★思考ゲームにおける人間の思考過程の研究
★カーリングを題材としたゲーム情報学の研究
★ゲームAIの可視化技術
★ゲームAIの学習支援への応用
(学会活動など)
・情報処理学会、電子情報通信学会、日本認知科学会、人工知能学会、IEEE、各会員。
・コンピュータ将棋協会理事
・コンピュータ囲碁フォーラム会長
・エンターテイメントと認知科学研究ステーション代表(2006〜)
伊藤 毅志のプロフィール
