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●「新人賞」と「独創賞」について
エンターテイメントと認知科学研究ステーションでは、ゲームを通じて情報技術の進歩を願うコンピュータ将棋協会(以下、CSA)の精神に共感し、CSA主催の世界コンピュータ将棋選手権に第20回大会から共催、共同主催、後援という形で協力させていただいています。
本研究ステーションでは、当分野に新たに参入する研究者の育成や強さだけでなく独自の何らかのエンターテイメント的な工夫を凝らしたプログラムも積極的に支援していきたいという目的のもと、以下の2賞を提案し、贈呈することにしました。
−「新人賞」…参加2回以内で優秀な成績を収めたプログラム
−「独創賞」…独創的な技術やエンターテイメント性を示したプログラム
★過去の「世界コンピュータ将棋選手権」2賞受賞者リスト
・第20回大会(2010年)
新人賞:芝浦将棋(芝浦工業大学)
独創賞:稲庭将棋(今野剛人氏)
→低く隙のない構えを維持し、相手の時間切れを狙う手法を
洗練させ、1次予選を突破する大活躍を見せた。
・第21回大会(2011年)
新人賞:ツツカナ(一丸貴則氏)
独創賞:なのは(川端一之氏)
→コンピュータ将棋に萌えを導入し、音声や動画で楽しい
インターフェースで大会を盛り上げた。
・第22回大会(2012年)
新人賞:Sunfish(久保亮介氏)
独創賞:人生送りバント失敗(築地毅氏)
→棋譜から自動的に解説記事を生成するプログラムにより、
プログ上でその成果を公表したことが評価された。
・第23回大会(2013年)
新人賞 : NineDayFever (金澤 裕治氏)
独創賞 : 大合神クジラちゃん (宇宙将棋連合 タイでエビを釣る支部)
→ニコ生視聴者のPC参加を呼びかけ、外部PCを繋いで、
クラスタ計算を行うという斬新な試みが評価された。
・第24回大会(2014年)
新人賞 : N4S (横内 健一氏)
独創賞 : NineDayFever (金澤 裕治氏)
→パラメータ数を増加させた機械学習の新しい工夫が見られた。
・第25回大会(2015年)
新人賞 : おから饅頭 (渡辺 敬介氏)
独創賞 : Selene (西海枝 昌彦氏)
→評価関数の学習法に独創的な工夫が見られた。
・第26回大会(2016年)
新人賞 : 技巧 (出村 洋介氏)
独創賞 : 技巧 (出村 洋介氏)
→様々な技術を融合し、見事に強さに昇華した。
・第27回大会(2017年)
新人賞 : elmo (瀧澤 誠氏)
独創賞 : 該当者なし
→Deep Learningにチャレンジしたプログラムは複数あった
が、顕著な技術的な進化は見られなかった。
・第28回大会(2018年)
新人賞 : Hefeweizen(Barrel house)
独創章 : the end of genesis T.N.K.evolution turbo type D
(ザイオソフト コンピュータ将棋サークル)
→従来の三駒関係と同等の実行速度で動作するNNUEという
新しい評価関数の手法を提唱し、高いパフォーマンスを実現
した。
・第29回大会(2019年)
新人賞 : やねうら王 (やねうら王 with お多福ラボ)
独創賞 : Novice(Noviceチーム)
→ライブラリの使用せず、様々な試みをして高いパフォー
マンスを実現した。
・第31回大会(2021年)
新人賞 : Ryfamate (駒の書体)
独創賞 : Qugiy (森 大慶)
→飛び利きの駒を新しいbit演算で表現する手法を提案
・第32回大会(2022年)
新人賞 : S.Lightweight-EF (神田 剛志)
独創賞 : prelude (MTL)
→自然言語処理の枠組みを応用した新しい手法を提案
・第33回大会(2023年)
新人賞 : 東横将棋 (東横コンピュータ将棋部)
独創賞 : Ryfamate (駒の書体)
→NNUE+DLを組み合わせた新しいアーキテクチャを提案
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