エンターテイメントと認知科学研究ステーションとは?

概要


 本研究ステーションは、電気通信大学の「研究・教育活性化支援システム」の一つとし て、 2006年6月に発足された組織横断型共同研究グループです。幅広い視点を持つ研究者が 学際的に研究交流を行うことで、新たな共同研究を創出していくことを目的としていま す。

 

趣旨


 あらゆる動物の中で、「遊ぶ」という行為をするのは人間だけです。すなわち、遊び (エンターテイメント)には、人間特有の様々な認知的諸事象が含まれていると考えられます
 近年、日本は様々なデジタルゲームやアニメーションなどのエンターテイメント技術 を世界に向けて発信し、エンターテイメント大国としての地位を築きつつあります。一方で、 エンターテイメント技術は、様々な形で人間との間に軋轢も生み出しています。例えば、コンピ ュータ将棋の技術の進歩は、「将棋連盟の許可の無いプロ棋士とコンピュータ将棋との対局の 禁止」という事態を生み出し、人間の領域を侵す技術との新しい関係が模索され始めています。また、TVゲームにのめり込む若者と凶悪犯罪や引きこもりなどの社会問題との関係も 取り だたされています。新しいエンターテイメント技術が人間の認知的な行動にどのような 影響を 与えているのかを明らかにすることは、この分野の研究者にとって避けては通れない急 務であ ると言えます。
 本研究ステーションでは、『新しいエンターテイメント技術の創出』『エンターテイ メント の認知・生理的データの計測』『エンターテイメントと社会との相互作用』の三本柱を 掲げ、 それぞれの分野の研究を推し進めると共に、相互に関連し合うこれらの分野を統合し総 合的に 情報交換することができる研究教育活動の場を提供することを目的としています。
 具体的には、年に1回のシンポジウムの開催、数回の講演会、研究交流会などを開催 して、 学際的な研究活動を展開していく予定です。このHPを通して、活動を公表していきます。 基本的に参加自由な活動です。当該分野に興味を持つ多くの研究者にご参加いただけるこ とを 期待しております。

2006年12月 

E&C研究ステーション代表 
電気通信学部 情報工学科
伊藤毅志
 

参画メンバー(2021年4月現在)

<学内>
伊藤毅志、稲葉道将、梶本裕之、児玉幸子、坂本真樹、西野順二、西野哲朗、保木邦仁、村松正和

<学外>
飯田弘之(北陸先端大)、池田心(北陸先端大)、大久保誠也(静岡県立大)、片寄晴弘(関西学院大)、諏訪正樹(慶応大)、瀧澤武信(早稲田大)、中村貞吾(九州工業大)、広瀬友紀(東京大)、藤井叔人(福知山公立大)、松井悠(グループシンク)、松浦昭洋(東京電機大)、松原仁(東京大)、山本雅人(北海道大)


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