第7回エンターテイメントと認知科学シンポジウム特別企画

 アドバンスド将棋は最強コンピュータ将棋に勝てるか?

協力:マイナビ株式会社マグノリア


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主催者観戦記)
「アドバンスド将棋は最強コンピュータ将棋に勝てるか?」 伊藤毅志
自戦記1)
「アドバンスド将棋の試み−人間の力でコンピュータ将棋をさらに強くできるか−」 篠田正人氏
自戦記2)
「新たな可能性を感じた対局 アドバンスド将棋 with 激指12 対 GPS将棋」 古作登氏



日程:2013年3月18日(月)13:00開始予定
場所:電気通信大学 西9号館 3階AVホール
スケジュール:
 13:00−13:10
   開会(対局者紹介、プログラム紹介)
 13:10−15:10
   第1局:「篠田 正人 氏 with Bonanza5.1」 vs. GPS将棋
      解説:古作 登 氏 
 15:40−17:40
   第2局: 「古作 登 氏 with 激指12」 vs. GPS将棋
      解説:篠田 正人 氏 

持ち時間設定:
 −GPS将棋側 持ち時間15分、切れたら1手30秒
 −アドバンスド側 持ち時間30分、切れたら1手1分(コンピュータ操作の時間を考慮して長めに設定)


報道関係者の皆様へ

 
【取材申請について】
 本イベントの取材を希望される方は、以下のフォーマットに必要事項を記入の上、メールにて
お申し込みください。



(趣旨)
 2012年には、第1回電王戦において(故)米長邦雄永世棋聖がコンピュータプログラム「ボンクラーズ」に破れ、既にアマチュアレベルを凌駕し、プロ棋士との対戦の時代に入ったと言えます。
 一方、コンピュータが人間のトップを超えたチェスの分野では、コンピュータと人間がタッグを組んで対戦する「アドバンスドチェス」という新しい対戦が行われるようになっています。「アドバンスドチェス」では、人間がコンピュータを使いこなすことで、人間だけでは到達できなかったより高度な対局を目指すというものです。

 将棋の分野を考えてみると、その進歩は人間から見て歪な形での進化を遂げていると言えます。最終盤の詰将棋のような計算力がモノを言う局面では圧倒的な強さを見せる反面、序盤の戦略的思考は決して得意であるとは言えず、狙いを持った指し手に対応できない部分があります。人間の得意な部分とコンピュータの得意な部分を組み合わせることで、より高い次元を目指せる可能性があります。

 本イベントでは、コンピュータ将棋の特徴をよく知っている古作登氏と篠田正人氏が、市販のコンピュータソフトを使いこなすことで、より高いレベルに到達できるのかを検証していこうとするものです。市販のコンピュータソフトをノートパソコン上で動かしても、クラスタを使うGPS将棋とはかなりの実力の差があるはずです。人間とノートパソコンのソフトがタッグを組むことでGPS将棋に勝つことが出来るのかという対戦は、興味深い対戦であると言えます。
 この対戦を通じて、人間とコンピュータの新しい協力関係について考察を深めて行ければと考えています。




対局者紹介

古作 登 氏
(大阪商業大学アミューズメント産業研究所主任研究員)



棋歴(略歴):
8歳で将棋を覚え16歳でアマ準王座、読売日本一決定戦3位、高校選手権(個人)優勝。早大進学後、奨励会に入会し三段まで進む。同期に森内、羽生の現永世名人。
アマ棋界復帰後は「週刊将棋」編集長、NHK・BS2「囲碁・将棋ウィークリー」司会などを務める。
アマ全国大会出場多数。著書「よくわかる将棋入門」(小学館)




★篠田 正人 氏
(奈良女子大学 准教授)



棋歴(略歴):
11歳から将棋道場に通い、高校選手権団体優勝(岐阜高校)、16歳のときアマ名人戦岐阜県代表。
東大将棋部主将を務め、大学4年時に学生十傑戦優勝(学生王将)。
平成11年、アマ竜王戦全国優勝。他に全日本選抜、レーティング選手権での優勝歴あり。プロ公式戦通算1勝2敗。
コンピュータ将棋とはアマ竜王戦エキジビションマッチ(平成17年)、GPW杯などで対戦歴あり。


アドバンス将棋で用いる市販対局ソフト

「激指12」(マイナビ)
「BONANZA 5.1 Commercial Edition」(マグノリア)



★GPS将棋


GPS将棋のプロフィール:
GPS将棋は、東京大学大学院総合文化研究科の教員・学生が開催しているゲームプログラミングセミナー(Game Programming Seminar = GPS)のメンバーが中心になって開発が行われているソフトウェア。
ゲームプログラミングの研究として開発。
コンピュータ同士が競う、世界コンピュータ将棋選手権では2009年,2012年に優勝。
あから2010には、激指、Bonanza、YSSとともに参加。
第2回将棋電王戦に出場予定。
大規模クラスタマシンの先駆的利用プログラム。

<当日のマシン構成>
Xeon E5-4650 (32 core) 2台
Xeon X5690 (12 core) 1台 
Xeon X5680 (12 core) 1台 
Xeon X5570 (8 core) 1台 
Xeon W3680 (6 core) 1台 
Xeon X5470 (8 core) 1台 
Xeon X5365 (8 core) 1台 
Phenom II X6 1090T (6 core) 2台 
Opteron 2376 (8 core) 3台 





 本イベントに関するお問い合せは、、、、

       電気通信大学エンターテイメントと認知科学研究ステーション 
                            代表 伊藤毅志
                 E-mail: uec-ito[アットマーク]mbc.nifty.com