第3回E&Cシンポジウム 特別セッション(2009年3月22日開催)

 「四強合体!アマチュア強豪は最強ソフト軍団に勝てるか!?」公開対局
  合議システム<激指、Bonanza、AI将棋、新東大将棋>
             VS 学生準名人:谷崎生磨氏
(持ち時間40分、切れたら1分秒読み)
 

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<合議方法について>
・単純多数決(最も多かった意見を採用)とする。
・序盤は、新東大将棋の定跡を元に指し手を決める。
・1:1:1:1、2:2に意見が割れた場合、リーダーを固定せず、「BONANZA→激指→東大将棋→AI将棋」
の順でその手を優先し、手を決定する。

<今回の使用マシン・ソフトについて>
(使用マシンスペック)
・BonanzaとAI将棋・・・(一台のマシン上でBonanza,AIの両方を実行、4コアずつ割り当て)
 CPU Xeon X5472 (2x6MB L2 キャッシュ, 3.0GHz, 1600MHz FSB ) x2 (4コアx2)
 メモリ DDR2-SDRAM (800MHz) 2GBx4 = 8GB
・激指(4コア分使用)
 CPU Xeon X5472 (2x6MB L2 キャッシュ, 3.0GHz, 1600MHz FSB ) x2 (4コアx2)
 メモリ DDR2-SDRAM (800MHz) 2GBx4 = 8GB
・東大将棋(スペックが落ちる分、8コア使用)
 CPU Xeon X5430 (2x6MB L2 キャッシュ, 2.66GHz, 1333MHz FSB ) x2 (4x2コア)
 メモリ DDR2-SDRAM (667MHz) 2GBx2 = 4GB

(使用ソフト)
・AI将棋 Version 15 for Windows(市販ソフト)
・将棋ワールドチャンピオン 激指8(市販ソフトに使用メモリを増加したバージョン)
・新・東大将棋 無双(市販ソフト)
・Bonanza 3.0 Commercial Edition(市販ソフト)


<合議システムについて>
・合議システムとは、「複数の意見の中から、最適な意見を抽出するシステム」のことである。電通大伊藤
研究室で研究中の単純多数決システムでは、5五将棋、通常の将棋で一定の効果があることが認められ
ており、本システムを用いた初の対戦実験が本対局である。

【参考文献】
★塙雅織、伊藤毅志:思考アルゴリズムにおける最適合議システム、第3回エンターテイメントと認知科学
シンポジウム予稿集、pp.72-75 (2009).